この記事で解決できる悩み
- FXの自動売買は自作できるの?
- 自作にはどんなメリット・デメリットがあるの?
- どうやってテストすればいいの?
今回の記事では、上記のような悩みをお持ちの方向けに「自動売買の自作方法」や「メリット・デメリット」、「自動売買のテスト方法」を詳しく紹介します。
なぜなら、私もこの記事を読んで「自動売買を自作する際のポイントを知り、オリジナルの自動売買がしたい」という悩みを解決できたからです。
それではまず、「自動売買は自作できるものなのか?」からみていきましょう。
自動売買プログラムは自作できるものなのか?
自動売買プログラムは自作できます。
既存の自動売買プログラムは信用できない人や、自分の好きなプログラムで運用したい人は自作に挑戦してみましょう。
なお、自作するにはエクセルやマクロ、VBAの知識が必要ですが、そういった知識がなくても自作する手段はあります。
自動売買プログラムの作り方
自動売買プログラムを自作する方法は2つあります。
- プログラムの作成から行う方法
- ストラテジー作成ツールを使う方法
それぞれの作成方法について、以下で詳しく紹介します。
1プログラムの作成から行う方法
マイクロソフトのエクセルを使ってプログラムから自作する方法です。
大まかに説明しますと、「為替データの読み込み・書き込み」「移動平均線などの指標の計算」「売買ルール」という順番でプログラムに書き込んでいきます。
上記のサイトでは、基礎として、為替データの取り込みから指標・売買ルールの書き込み、実際のシステムにおいて自動売買を実行するところまでがマニュアル化されているので、参考にしてください。
2ストラテジー作成ツールを使う方法
上記でプログラムから自作する方法を紹介しましたが、
- 大変そうで面倒くさい
- エクセルの知識に自信がない
といった理由で、プログラムから自作するのはちょっと厳しい…という人は、以下の3つのストラテジー作成ツールを使いましょう。
- MT4EAエディター
- EAつくーる
- EAつくる君
これを使えば、知識も手間もかけずに作成できます。
それぞれの作成ツールの特徴を以下で詳しくみていきましょう。
1MT4EAエディター
MT4EAエディターは、自動売買に不可欠な複雑な取引条件を比較的簡単に作れるのが特徴です。
また、複数のインジケーターを組み合わせて取引条件に指定できるため、オリジナルの自動売買プログラムが作りやすいメリットもあります。
ツールの操作性にも優れていて、価格は8,500円です。
自作ツールの中では安価な方であり、初心者でも使いやすいと評判なのでおすすめです。
2EAつくーる
EAつくーるも市販のインジケーターを使って自動売買を自作できるツールですが、最大の特徴は自作したプログラムに著作権を付与して販売できることです。
ただし価格も14,800円と多少値が張るので、初心者が販売目的で使うのはハードルが高いかもしれません。
サポートが充実していることや、ツールの操作性の良さには定評があるので、販売目的で使うのでなければおすすめです。
3EAつくる君
EAつくーると名前が似ているEAつくる君ですが、とにかく低価格で自作したい人にオススメです。
なんと価格は7,434円なので、この記事で紹介する3つの中で最安となっています。
インジケーターは使用できないものの、使える指標やサンプルは充実しているので、ロジックがたくさん使えるだけでいいという人にはオススメです。
あと、設定項目が細かいので初心者にはハードルが高く感じられるかもしれませんが、自作マニュアルがきちんと備わっているので大丈夫です。
勉強しながらコツコツ上達していきたい人はEAつくる君を使ってみましょう。
自動売買プログラムを自作するメリット
自分の好きな取引条件で自動売買ができる
自動売買プログラムを自作する最大のメリットは、なんといっても「取引通貨ペア」や「エントリー・決済条件」、「利確・損切り幅」などを全て自分で自由に決められることです。
- 他人が作った自動売買は信頼できない
- 他人の自動売買プログラムを読み解くのが苦手
- 取引条件を自分の好きなように決めたい
どれか1つでも当てはまった人は、自動売買プログラムの自作に挑戦してみてはいかがでしょうか。
自動売買プログラムを自作するデメリット
一方、自動売買プログラムの自作には次の2つのデメリットがあります。
- 高度なプログラミングの知識が必要なため時間がかかる
- テクニカル分析の知識が必要
それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
高度なプログラミングの知識が必要なため時間がかかる
自動売買プログラムを自作するには、エクセルのマクロやVBAの知識が必要です。
もともとそれらの知識に詳しい人なら自作のハードルは下がりますが、初心者が頑張って作ろうとする場合にはある程度勉強しなければなりません。
下積みから始めると、既存のEAを使う場合と比べて取引スタートまでに時間がかかるというデメリットがあります。
テクニカル分析の知識が必要
自動売買プログラムを作る過程では、売買ルールを決める必要があります。
利確と損切りを機械的に行ってくれるからと手を抜いて、エントリーのタイミングや決済幅を適当に決めていては自動売買で勝てません。
少しでも勝率が高い自動売買プログラムを作るには、根拠ある予測に基づいてテクニカル分析を使い取引条件を決める必要があります。
テクニカル分析は、大きく分けて移動平均線やボリンジャーバンドといった「トレンド系」の指標と、MACDやRSIといった「オシレータ系」の指標の2種類があります。
テクニカル分析には、上記で挙げた例以外にもかなりたくさんの種類があるので、まずは各指標の特徴を覚えてから、自分が実践で使えるものを見つけることから始めましょう。
バックテストのやり方

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苦労を重ねて自動売買プログラムが無事完成したら、実際にどれくらい稼げるのか検証しましょう。
この確認のことを「バックテスト」といいます。
英語で書くと「back test」、つまり「過去のテスト」という意味です。
バックテストとは、「過去の為替相場の情報を自動売買プログラムに組み込んだうえで稼働させ、どのくらい稼げるのかを検証すること」です。
バックテストは専用のツールまたはMT4を使って行います。
一般のトレーダーが無料で入手できるバックテストツールとしては、「アルパリ(Alpari)」または「FXDD」がおすすめです。
どちらも海外のFX会社ですが、デモ口座を開設してMT4をインストールすればバックテストができます。
アルパリは説明が全て英語表記ですが、英語が苦手な人はFXDDを使えば大丈夫です。
FXDDは、海外FX会社の中でも日本語対応に優れていると定評があるので、日本語しかできない初心者でも安心して使用できます。
バックテストをしてみて成績が思わしくなかった場合は、自動売買プログラムを修正しましょう。
このようにバックテストは、あくまで過去のデータを使った検証なので、成績が良くなるよう何度でもやり直しがききます。
だからといって過信は禁物です。
なぜなら、バックテストで良い成績が出たからといって、将来の相場でも勝てるとは限らないからです。
大切なのはフォワードテスト
バックテストは過去のデータを使っているので、条件を修正すれば良い成績が出るよういくらでも操作できてしまいます。
大切なのは将来的に稼げるかどうかを検証する「フォワードテスト」です。
フォワードテストとは英語で書くと「forward test」、つまり「今より先のテスト・将来的なテスト」という意味になります。
バックテストの対義語で、「自作した自動売買プログラムを1週間~1か月ほど実際に使ってみて、成績を検証すること」です。
フォワードテスト中はどんな為替相場に直面するか判らないため、バックテストのように成績をごまかすことはできません。
そのため、自動売買プログラムの真価を明らかにする重要なテストだといえます。
フォワードテストのやり方
MT4にはバックテスト機能が備わっていますが、フォワードテスト機能はついていません。
そのため、フォワードテストはデモ口座を開設して実際に自動売買プログラムを使うのですが、方法としては以下の3つがあります。
- 自宅のパソコンを使用
- リモートデスクトップ機能を使用
- VPSを使用
それぞれの方法について、以下で詳しくみていきましょう。
自宅のパソコンを使用
自動売買は24時間動かし続けるのが前提なので、フォワードテストでもパソコンを24時間動かし続ける必要があります。
この方法だと、パソコンが1台あればテストができて簡単ですが、電源を入れっぱなしで電気代がかかります。
また、テスト中はパソコンが重くなるので他の作業がしにくくなるのが難点です。
他の作業をすると、MT4の動きが悪くなって正しいテスト結果が出ない可能性もあります。
実際にこの方法でフォワードテストができないことはないものの、あまりおすすめはできません。
リモートデスクトップ機能を使用
フォワードテスト専用のパソコンをもう1台用意して、リモートデスクトップ機能を使ってもとのパソコンから遠隔操作する方法です。
先ほどの方法と比べると自動売買プログラムを安定的に動かすことができ、もとのパソコンで他の作業も不自由なく行えるメリットがあります。
しかし、パソコンをもう1台用意する必要があり、2台を24時間動かし続けるので電気代も2倍かかります。
また、遠隔操作なので通信状況が不安定になる可能性もあります。
単にフォワードテストができればいいという人は、ここまでで十分かと思います。
VPSを使用
最後は、VPS(Virtual Private Server)という自動売買専用のサーバーをレンタルして自動売買プログラムを組み込み、リモートデスクトップ機能を使ってフォワードテストを行う方法です。
VPSを使えば自宅のパソコンの電源を入れっぱなしにする必要がなくなるだけでなく、通信環境も安定するメリットがあります。
VPSのレンタル料は、容量やメモリなどのスペックをどこまで上げるかによって異なりますが、安くて1,000円以下で1ヶ月レンタルできるVPS業者もあります。
スペックに対するコストパフォーマンスの良さから判断すると、「GMOクラウド」や「お名前.com」、「さくら」のVPSがオススメです。
FX自動売買自作 まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、「自動売買プログラム自作方法」や「自作のメリット・デメリット」、「バックテスト・フォワードテストのやり方」を紹介しました。
再度まとめますと
まとめ
- 自動売買の自作は可能で、エクセルを使ってプログラミングから行う方法と、自動売買作成ツールを使う方法がある。
- 自動売買を自作すれば、取引条件をアレンジできるが、高度なプログラミングの知識が必要なので時間がかかり、取引条件の設定にはテクニカル分析の知識が必要。
- 自動売買プログラミングが完成したらバックテストとフォワードテストを行い、実際の相場でも力を発揮できるのか検証しましょう。
自動売買プログラム自作のハードルは高いかもしれませんが、儲かる自動売買プログラミングができた時の達成感は大きいので、この記事を参考にして頑張ってくださいね。
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一問一答コーナー
FXの自動売買は自作できるの?
自動売買プログラムは自作できます。
自作するには、自作するにはエクセルやマクロ、VBAの知識が必要ですが、そういった知識がなくても自作する手段はあります。
⇒詳しくは「自動売買プログラムの作り方」で解説しています。
自作にはどんなメリット・デメリットがあるの?
メリットは、自分の好きな条件で取引ができること。
デメリットは、FXとプログラミング両方で専門的な知識が必要になることです。
⇒詳しくは「自動売買を自作するメリット」「自動売買を自作するデメリット」で解説しています。
どうやってテストすればいいの?
過去の相場に照らし合わせて行うバックテストと、試験運用であるフォワードテスト両方を行いましょう。
⇒詳しくは「バックテストのやり方」で解説しています。