この記事で解決できる悩み
- FXってどのくらいの元手が必要?
- 50万円用意すればどのくらい稼げるのか教えて!
- 元手50万円で運用するコツはある?
結論から言うと「余剰資金として用意できるのなら50万円でFXをすべき」です。
というのも多くの資金で運用するほどリスクを抑えやすく、より多くの利益を狙えるからです。
そこでこの記事では、元手50万円でFXをするメリット・デメリットを解説するとともに、50万円を上手に使って利益を出す方法をお伝えします。
記事内容を実践すれば、FX初心者でもレバレッジと取引量を調整して安全に利益を出せるようになりますよ。
それでは最初にFXの仕組みについて解説しましょう。
FXの仕組み
FXは「Foreign Exchange」=外国為替証拠金取引と呼ばれ、FX会社に証拠金を預け入れて2国間の通貨ペアを取引して利益を狙う仕組みです。
例えば
1米ドル円=100円の時に米ドル円の通貨ペアを1,000通貨購入し、1米ドル円=103円になった時にポジションを決済すれば、為替レートの差額である
1,000通貨×(103円-100円)=3,000円
が利益になります。
この場合、米ドル円を1,000通貨購入するには
100円×1,000米ドル=10万円
の必要証拠金が必要です。
レバレッジ25倍で取引するなら
10万円÷25倍=4,000円
の証拠金が必要となります。
FXに必要な証拠金は取引通貨単位によって異なる
取引に必要な証拠金は取引量に応じて決まります。
- 1通貨単位
- 1,000通貨単位
- 1万通貨単位
為替レートが1米ドル円=100円の時に米ドル円の通貨ペアを取引すると仮定して、それぞれの通貨単位で計算方法を解説します。
①1通貨単位
2020年9月20日時点で1通貨単位取引ができるのはSBIFXトレードのみです。
ココがポイント
必要証拠金は以下2つの計算式で求めることができます。
- 取引金額=取引量×為替レート
- 必要証拠金=取引金額÷レバレッジ倍率
米ドル円を1通貨運用するケースだと、
- 取引金額=1米ドル×100円=100円
- 必要証拠金=100円÷25倍=4円
わずか4円あればFXができるなんて驚きですね!
財布の中の小銭だけでFXができる時代なんです。
②1,000通貨単位
米ドル円を1,000通貨取引する場合は、
- 取引金額=1,000米ドル×100円=10万円
- 必要証拠金=10万円÷25倍=4,000円
1,000通貨取引でも数千円あればFXができるので、まだまだ資金負担は少ないと言えるでしょう。
豪華な食事1回分といったところでしょうか。
ちなみに2020年9月20日時点で1,000通貨単位取引ができるFX会社は数多くあり、FXプライムbyGMO、みんなのFX、LIGHT FX、外為オンライン、FXブロードネットなどです。
③1万通貨単位
米ドル円を1万通貨取引する場合は、
- 取引金額=1万米ドル×100円=100万円
- 必要証拠金=100万円÷25倍=4万円
1万通貨取引になると数万円必要なので、資金負担は少し大きくなりますね。
ちなみに2020年9月20日時点で1万通貨単位取引ができるFX会社は、DMMFX、GMOクリック証券、マネーパートナーズ、ひまわり証券などです。
FXは50万円も元手が必要なのか
上記にシミュレーションからは、1万通貨取引でさえ4万円あればFXができるのが判りました。
それでは50万円もの大金を用意してFXをする必要性はどこにあるのでしょうか。
結論を先に言うと、「50万円を余剰資金として用意できるなら50万円でFXをすべき」です。
その根拠を知ってもらうために、次で50万円でFXをするメリットを4つ紹介します。
元手50万円でFXをするメリット4つ
余剰資金として50万円用意できるなら、以下4つのメリットがあるのでFXに投資するのがおすすめです!
元手50万円のメリット
- レバレッジを抑えて取引できる
- 複数のポジションを持てる
- 資金に余裕を持って取引できる
- チャンスに備えて資金を残せる
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
①レバレッジを抑えて取引できる
ひとつ目のメリットはレバレッジを抑えて取引できることです。
理由はレバレッジが低いと相場が不利な方向に動いた時にロスカットされにくいからです。
ロスカット率を50%とすると、証拠金4,000円で米ドル円を1,000通貨取引する場合、為替レートが2円下がるとロスカットされます。
一方で、証拠金50万円で米ドル円を1,000通貨取引すると、為替レートが250円下がらなければロスカットされません。
実際の米ドル円相場は2011年10月31日の1米ドル円=75.54円が最安ですし、そもそも米ドル円は2020年9月時点で105円前後なので、250円も下がることができません。
つまり、証拠金50万円で1,000米ドル円の取引をしてもロスカットされるリスクはゼロなんです。
②複数のポジションを持てる
資金が豊富なので複数のポジションを保有して、利益を狙うチャンスを増やすことができます。
例えば
1万通貨単位の口座を使い、証拠金4万円で運用すると米ドル円を1万通貨保有することしかできません。
しかし証拠金が50万円あれば、米ドル円を12万通貨まで保有できるので、ポジションを持つタイミングを分散して為替変動リスクを抑えられるんです。
また異なる通貨ペアを複数保有して、為替変動リスクを抑えたり利益を狙うチャンスを広げられるメリットもありますよ。
ポジションに含み益が出た時に、一部を決済して利益を確保しておけるんです。
③資金に余裕を持って取引できる
資金がたくさんあると、多少損失が出ても次の取引のための資金が残りやすいので、為替レートが不利な方向に動いても落ち着いて損切りできます。
FXでは損切りができないと、コツコツ貯めた利益をドカンと1回の取引で失って、取り返せないくらいの損失が出て諦める人や、資金がなくなって退場になる人がたくさんいるんです。
どんなプロでも全ての取引で収支をプラスにするのは不可能なので、損失は必要経費だと前向きにとらえて、上手に付き合いながら利益を出していきましょう。
④チャンスに備えて資金を残せる
普段は取引量を抑えておき、優位性が高い相場が来た時に一気に取引量を増やして利益を狙えます。
4万円の証拠金で1万通貨取引をすると、1ロットしか保有できないので、チャンスが来ても証拠金が不足して取引量を増やせません。
証拠金が50万円あれば、1万通貨を1ロット保有した状態でも残り11ロット追加でポジションを取れるので、11ロット分の利益を上乗せできるんですね。
ただし取引量を増やすと為替レートが不利な方向に触れると損失も大きくなるので気をつけてください。
元手50万円でFXをするデメリット3つ
50万円でFXをするとデメリットもあります。
ココに注意
- 資金負担が大きい
- 損失のリスクが高まる
- ポジション管理が手間
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
①資金負担が大きい
人によっては余剰資金として50万円捻出するのが難しい点です。
もともと貯金がある人や、会社からボーナスがもらえる人は用意できるかもしれませんが、ゼロから50万円貯めてFXに回すのは大変ですよね。
50万円なくてもFX自体は可能なので、無理に用意する必要はありません。
②損失のリスクが高まる
資金が多い分、少額の元手で取引するよりも取引量が多くなるので、為替レートが不利な方向に動いた時に損失が大きくなります。
また少額取引よりもロスカットされるまでのレートの下落幅が大きいので、同じ取引量ならロスカットされるまでの時間は猶予があるものの、ロスカットされると失う資金は少額取引よりも多いです。
レバレッジを低くして取引量を抑えつつ、含み損が出たら早めに損切りして次の取引に資金を残すのが大切です。
③ポジション管理が手間
少額取引よりもポジションの保有量が増えるので、管理が大変になります。
取引する通貨ペアが増えると、情報収集や相場分析の手間が増えるからです。
FXに慣れるまではメジャー通貨である米ドル円、ユーロ円、ユーロ米ドルのどれかに絞り、値動きの特徴をつかむ方が利益を出しやすいですよ。
元手50万円で稼ぐコツ3つ
50万円の大金を上手に使って利益を出すには以下3つのコツを実践しましょう!
ココがポイント
- リベンジ取引をしない
- メジャー通貨を使う
- 優位性の高い相場に絞る
①リベンジ取引をしない
損失を出して感情的になって、優位性が低いにもかかわらず取引を繰り返すのはNGです。
なぜなら、ハイレバレッジを効かせて利小損大の傾向が強くなり、ますます損失を広げる恐れがあるからです。
頭に血が上っているなと感じたら、気持ちが落ち着くまで一時的にFXから離れましょう。
ついリベンジ取引をしてしまう人は、「2連敗したらその日は取引をやめる」「1日で5,000円損失が出たらその週は取引しない」といった自分なりのルールを作るといいかもしれません。
②メジャー通貨を使う
安定してFXで利益を出すには、取引量が多く相場の値動きが安定していて、情報収集もしやすいメジャー通貨で運用するのがおすすめです。
具体的には米ドル円、ユーロ円、ユーロ米ドル、豪ドル米ドルなどですね。
ポンドもメジャー通貨ですが、激しい値動きに振り回されて損失を出しやすいので、最初は取引しない方が無難です
③優位性の高い相場に絞る
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析を併用して、優位性が高いと判断できたタイミングに絞ってエントリーしましょう。
優位性が低い時にエントリーしても、だましに遭って損失を出しやすいからです。
相場の分析手法を勉強するとともに、有名な手法や稼いでいるトレーダーが使っている手法を試してみるといいですね。
手法を試すなら、仮想資金で好きなだけ取引できる「デモトレード」を利用しましょう。
デモトレードが使えるFX会社の中では外為オンライン、FXブロードネット、DMMFXがおすすめです!
50万円の元手をFXでどれくらい増やせるのか
50万円をFXで運用するとどれくらいの利益が狙えるのか気になる人も多いはず。
そこで一般的な4つの投資スタイルで狙える利益を計算してみました。
①スキャルピングで毎日5pips稼ぐケース
米ドル円の1万通貨取引でスキャルピングすると、
- 1日の利益=1万米ドル×5pips=500円
- 1ヶ月の利益=500円×20日=1万円
- 1年の利益=1万円×12ヶ月=12万円
になります。
平日に毎日500円玉貯金ができるイメージですね。
50万円が1年で62万円になるので、利回りは24%です。
円建ての銀行預金でもほとんど利息がつきませんし、株式投資の平均利回りでさえ2.41%(2020年3月:日本取引所グループ調べ)なので、高い利回りが狙えるのが判ります。
②デイトレードで週に50pips稼ぐケース
米ドル円の1万通貨取引でデイトレードすると、
- 1週間の利益=1万米ドル×50pips=5,000円
- 1ヶ月の利益=5,000円×4週間=2万円
- 1年の利益=2万円×12ヶ月=24万円
になります。
毎週飲み会に行けるような金額を稼げるんですね。
50万円が1年で74万円になるので、利回りは48%です。
③スイングトレードで月に300pips稼ぐケース
米ドル円の1万通貨取引でスイングトレードすると、
- 1ヶ月の利益=1万米ドル×300pips=3万円
- 1年の利益=3万円×12ヶ月=36万円
になります。
毎月ちょっとした旅行に行けそうな金額稼げるようです。
50万円が1年で86万円になるので、利回りは72%になります!
④豪ドル円のスワップ投資
2020年9月14日の週の平均スワップポイントが高いFX会社上位3社を見ると、LIGHT FXとみんなのFX会社が5円、ヒロセ通商が4円でした。
1万通貨あたり4~5円でシミュレーションしてみると、
- 1日の利益=4~5円
- 1ヶ月の利益=4~5円×20日=80~100円
- 1年の利益=80~100円×12ヶ月=960円~1,200円
世界的な金利の引き下げが続き中、スワップ投資よりも為替差益を狙う方が利益を狙えるのが判りますね。
元手50万円のFXで稼ぎたい人におすすめのFX会社2選
初心者が選ぶポイント
- スプレッドが狭い
- ツールが使いやすい
- サポートが充実している
低予算ならSBI FXトレード!【4円からOK】
スプレッド(米ドル円) | キャッシュバック | こんな人にオススメ! |
銭 | 円 | 初心者 |
取引単位 | 通貨ペア | 詳細 |
組 | 詳細 |
SBI FXトレードは2020年のオリコン顧客満足度第1位のFX会社です。
FX業界で唯一1通貨から取引できるだけでなく、米ドル円のスプレッドが0.09銭(1,000通貨以下の取引)という業界屈指の低価格なのが特徴です。
また取引ツールの使い勝手やスワップポイントの高さにも定評があります。
リスクを分散させてコツコツ型の投資をしたい方には、ドルコスト平均法のメリットを活かした「積立FX」というサービスもありますよ。
最高のチャート分析をするならGMOクリック証券
スプレッド(米ドル円) | キャッシュバック | こんな人にオススメ! |
銭 | 円 | 初心者 |
取引単位 | 通貨ペア | 詳細 |
組 | 詳細 |
GMOクリック証券は7年連続FX取引高が世界第一位の実績を誇り、多くのトレーダーに愛用されているFX会社です。
米ドル円0.2銭をはじめとするスプレッドの狭さに加え、各種取引手数料が無料なのが人気です。
またPC版取引ツールとしては、38種類のテクニカル指標を搭載した「プラチナチャートプラス」や、ブラウザを使わずにパソコンから直接取引できる「はっちゅう君FXプラス」に定評があります。
スマホでもチャート上から注文できる「Actionボタン」や、4画面・最大16チャートが保存できる機能もあるので、PCに引けを取らない取引が可能です。
DMM FX 【国内FX口座数第1位】(2019年1月末時点で70万)
スプレッド(米ドル円) | キャッシュバック | こんな人にオススメ! |
銭 | 円 | 初心者 |
取引単位 | 通貨ペア | 詳細 |
組 | 詳細 |
DMM FXは国内FX口座数第1位(2019年1月末時点で70万)のFX会社です。
直感的に操作ができるシンプルな取引ツールが、FX初心者からデイトレーダーまで幅広い層に定評があります。
また米ドル円のスプレッドは業界最安水準の0.2銭で、スプレッド以外の手数料は全て無料です。
さらにFX業界初のLINEによるサポート体制も備わっているので、口座開設や取引方法などで困った時に気軽に問い合わせができます。
最大2万円のキャッシュバックキャンペーンに加え、取引ごとに1ポイント1円に換金できるポイントが貯まる制度もあります。
元手50万円で稼ぐコツまとめ
上記で紹介した「元手50万円で稼ぐコツ」を実践すると、今後はFXに必要な資金はどのくらいか悩まずに済み、安定して利益を出せるようになります。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
- FXは4万円あれば始められるが、用意できるなら50万円で運用しよう
- 普段はレバレッジを抑えて、チャンスが来たら取引量を増やして大きな利益を狙える
- 分散投資で複数ポジションを保有して、一部利確などの戦略が可能
50万円用意するのは負担が大きいかもしれませんが、チャンスで大きく稼げるのが最大の魅力なので、お金に余裕がある人はチャレンジしてみてください!