この記事で解決できる悩み
- FXを少額でスタートするメリットは?
- 最低いくら用意すればいいの?
- 少額でFXを始める手順を教えて!
といった悩みを持つ人はきっと多いはず。
FXにはレバレッジの仕組みがあるので、1通貨単位の口座で約4円、1,000通貨単位の口座でも約4,000円から取引を始められます。
お小遣いほどの資金なので気軽に始められますね!
ただし、少額取引には「ロスカットされやすい」「狙える利益が少ない」といったデメリットがあります。
そこでこの記事では、少額でFXを始めるメリット・デメリットを解説するとともに、具体的な始め方や注意点・コツをお伝えします。
記事内容を実践すれば、これからFXを始める人でも適切な資金で安全にFXを始められますよ。
それでは最初にFXで用意すべき資金の目安について解説しましょう。
FXは少額で始められる
FXは1通貨単位の口座で約4円、1,000通貨単位の口座でも約4,000円といった少額から始められます。
なぜなら、FXではレバレッジが使えるからです。
レバレッジとは実際の証拠金よりも大きな金額を取引できる仕組みで、2021年5月時点では最大25倍のレバレッジが使えます。
例えば
メジャー通貨である米ドル円の為替レートが1米ドル円=100円とすると、レバレッジを25倍効かせた場合の必要資金は次のように計算できます。
1米ドルの取引に必要な資金=1米ドル×100円÷25倍=4円
1,000米ドルの取引に必要な資金=1,000米ドル×100円÷25倍=4,000円
FXで一般的に「少額」というと、1,000通貨以下の取引を指します。
最低5万円は用意しよう
4,000円あればFXを始められるとお伝えしましたが、最低5万円は用意すべきです。
理由は最低証拠金ぎりぎりで取引するとロスカットされやすくなるからです。
またわずかでも損失が出ると証拠金が足りなくなり、新規ポジションを保有できなくなります。
証拠金5万円あれば米ドル円を1,000通貨取引した時にレバレッジが約3倍になり、ロスカットされにくくなります。
FXを少額でスタートするメリット
少額でFXを始めると次の4つのメリットがあります。
メリット
- 資金負担が少ない
- 大損しにくい
- 緊張感を持って本番経験を積める
- 自分の取引スタイルを確立できる
それぞれのメリットについて詳しく解説しますね!
①資金負担が少ない
ひとつ目のメリットは資金負担を抑えられる点です。
必要な資金は米ドル円の1,000通貨取引で約4,000円なので、お小遣いほどの金額でFXができます。
株式投資の場合、倒産のリスクが少ない東証1部上場会社の株を買うには数十万円は必要です。
まとまったお金を用意するのが難しい人でも投資できますね。
②大損しにくい
少額取引には大損しにくい点もメリットです。
理由はポジションの保有量が少ないので、相場が不利な方向に動いても損失を抑えられるからです。
例えば
4万円の資金で米ドル円の買いポジションを1万通貨保有していて、1円下落すると1万円の損失が出ます。
一方、4,000円の資金で米ドル円の買いポジションを1,000通貨保有すれば、1円下落しても損失は1,000円で済みます。
③緊張感を持って本番経験を積める
実際のお金がかかっているので、緊張感を持って本番取引の経験を積めます。
というのもデモトレードだと失敗しても実際のお金が減らないため、適当に取引する人がいるからです。
少額とはいえ大切なお金を投資するのですから、本気で相場と向き合いますよね。
④自分の取引スタイルを確立できる
大損のリスクを抑えながら自分の取引スタイルを確立できます。
特にFX初心者は感情に流されて優位性の低いタイミングで取引して、損失を出しやすいんです。
相場の動きに振り回されずに淡々と取引できるようになりましょう!
FXを少額でスタートするデメリット
少額でFXを始めると3つのデメリットがあります。
ココに注意
- 見込める利益が少ない
- 続くと緊張感が薄れる
- ロスカットされやすい
それぞれの内容を見ていきましょう。
①見込める利益が少ない
少額取引は1万通貨単位の取引と比べて利益が見込めません。
例えば4万円の資金で米ドル円の買いポジションを1万通貨保有していて、1円上昇すると利益は1万円です。
一方4,000円の資金で米ドル円の買いポジションを1,000通貨しか保有しなければ、1円上昇しても1,000円しか儲かりません。
②続くと緊張感が薄れる
見込める利益が少ない状態で投資を続けると、緊張感が薄れて投げやりな取引になります。
「どうせ儲かっても少しだし」「失敗してもたいした損失は出ないんだから、感覚で取引しても大丈夫」という気持ちになってしまうんです。
そうなってきたら、本番取引に慣れてきた証拠でもあります。
ある程度緊張感を持って取引できるように取引量を増やすといいでしょう。
早く儲けたい気持ちは理解しますが、一気に増やすと想定外の損失が出るおそれがあるので、1,000通貨きざみで慎重に増やしてください。
③ロスカットされやすい
少額取引はロスカットされやすくなります。
理由は証拠金ぎりぎりの取引となり、証拠金維持率がロスカットラインに達しやすいからです。
例えばロスカットラインが証拠金維持率50%のFX会社を使ったとします。
4,000円の資金で米ドル円の買いポジションを1,000通貨保有すると、たった2円の下落でロスカットされます。
一方4万円の資金で米ドル円の買いポジションを1,000通貨保有すると、38円下落するまでロスカットされません。
FXを少額でスタートすべき人
FXを少額で始めようか迷っている人は、少額取引のメリットを踏まえて、次の基準に当てはまるかで判断するといいでしょう。
- これからFXを始める人
- お小遣いほどの資金で始めたい人
- 取引スタイルが確立していない人
- 大損のリスクを抑えて本番取引の経験を積みたい人
- デモトレードがないFX会社の機能を確かめたい人
FXを少額でスタートする手順
FXを少額で始めるなら次の4ステップを踏みましょう。
step
11,000通貨以下で取引できるFX会社を選ぶ
step
2デモトレードで練習する
step
3口座開設をする
step
4証拠金を入金する
それぞれのステップを簡単に解説します。
①1,000通貨以下で取引できるFX会社を選ぶ
まず1,000通貨以下で取引できるFX会社を選びましょう。
ちなみに2021年5月時点で1通貨単位の超少額取引ができるのは、SBIFXトレードと松井証券 MATSUI FXの2社のみです。
②デモトレードで練習する
FX会社が決まったら無料のデモトレードで練習します。
取引の流れやツールの操作、値動きの様子やポジションに損益が発生する状況を体験しましょう。
損失を気にせず取引できるのでいろいろな取引手法を試して、今のうちに稼ぎやすい取引スタイルを確立するのがポイントです。
③口座開設をする
デモトレードで安定して稼げるようになったら本番取引用の口座開設をしましょう。
FX会社の公式サイトへ行き、口座開設申し込みフォームに必要事項を入力し、本人確認書類とマイナンバー関係書類を提出すればOKです。
FX会社によってはスマホで手続きが完結して、最短当日から取引を始められます。
そうでないところは2~3営業日で口座開設が完了して、取引口座へのログイン用ID・PWが郵送で届きます。
④証拠金を入金する
取引口座にログインして入出金メニューへ進み、画面に従って証拠金を入金すれば取引を始められます。
入金の際は手数料無料で24時間即時で入金を反映できるネットバンキングがおすすめです。
ネットバンキングを使うには事前登録が必要なので、FXの口座開設と並行して済ませておきましょう。
FXの少額取引で稼ぐコツ
FXの少額取引で利益を出すには、次の3つのコツを意識してください。
- 必ず損切り注文を出す
- メジャー通貨で運用する
- 低コストのFX会社を使う
①必ず損切り注文を出す
1点目は損切りの徹底です。
なぜなら損切りをしないと、ポジションの含み損が膨らんで大損するおそれがあるからです。
私自身、「含み損が出てもどうせ少額だし、待っていれば相場が好転するだろう」とポジションを放置して、気がつくとロスカットされていた経験があります。
ちなみに証拠金が足りなくなり、お小遣いを追加入金して取引を続ける羽目になりました…。
②メジャー通貨で運用する
流通量が安定しているメジャー通貨で運用しましょう。
なぜならマイナー通貨は為替変動リスクが高く、何の予兆もなく相場が急変して大損するおそれがあるからです。
メジャー通貨のなかでも、米ドル円やユーロ円、ユーロ米ドルがおすすめです。
③低コストのFX会社を使う
スプレッドが狭いFX会社を使うのが大切です。
理由はスプレッドが広いとコストがかかり、利益が減るからです。
例えば
米ドル円のスプレッドが0.2銭のFXブロードネットと比べると、1.0銭の外為オンラインはコストが5倍かかります。
具体的な金額で見ると、1日1回1,000通貨を取引した場合のコスト差は
1,000通貨×(1.0銭-0.2銭)=8円
なので、1ヶ月で160円、1年で1,920円の差になります。
取引量を増やしたり取引回数が増えるほど、この差はどんどん広がります。
FXを少額でスタートする時の注意点
少額でFXを始める際は次の3つにご注意ください。
ココに注意
- 余剰資金を投資する
- 一気に稼ごうとしない
- 最低証拠金ぎりぎりで取引しない
それぞれの注意点を詳しくお伝えしましょう。
①余剰資金を投資する
FXには元本保証がないので、余剰資金で行いましょう。
なぜなら生活費を投資して失ってしまうと生活できなくなるからです。
最低でも1年分の生活費は貯金した上で、余ったお金を投資するのが無難です。
②一気に稼ごうとしない
証拠金を一気に増やそうとするのは危険です。
理由は大相場を狙いにいき、ギャンブルじみた取引になるからです。
私も1万円の損失を取り返そうとして、証拠金1万円を2倍にしようと米雇用統計前後の荒れ相場を狙った経験があります。
30分間必死になって取引しましたが、見事に相場に振り回されて、気がつくと10回以上取引していて資金は半分近くに減っていたんです。
大相場は狙わず、自分で決めたルールに従ってコツコツ稼ぐべきだと後悔しましたね。
③最低証拠金ぎりぎりで取引しない
次の3つの理由から、最低証拠金ぎりぎりの資金で取引するのは控えるべきです。
- わずかな為替変動でもロスカットされやすくなる
- 過剰に損失を避けるようになり、冷静な判断ができなくなる
- 損失が出ると証拠金不足に陥り、次の取引ができなくなる
1,000通貨で始める場合は、少なくとも5万円は用意してください。
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FXを少額で安全にスタートしよう
上記で紹介した「FXを少額で始める際のコツ」を実践すると、今後はFXを少額でスタートするメリット・デメリットで悩まずに済み、適切な資金を用意して安全にFXを始められます。
最後にもう一度、内容を確認しましょう。
まとめ
- FXを少額で始めると資金負担を抑えられるなどのメリットがある
- 1,000通貨以下の取引ができるFX会社を選ぼう
- 最低でも5万円は用意しよう
FXはレバレッジのおかげで、お小遣い程度の資金で気軽に始められる投資です。
この記事が少額取引のメリットとデメリットを正しく理解して、安全にFXを始められる参考になれば嬉しいです。