オーストラリアドル運用の人気は衰えることを知りません。
スワップポイントで長期運用をする場合、トルコリラや南アフリカランドより豪ドルで金利運用する人が多いです。
金利はリラやランドの方が高いのですが、安定性のあるオーストラリアドルが選ばれているのが大きな理由です。
金利狙いの取引で最も人気がある通貨
豪ドル(Australian dollar)はオーストラリア(豪州)の通貨で、オージー(Aussie)というニックネームがあります。
通貨コードはAUDです。
貰える金利収入が多い高スワップ通貨として豪ドルは有名です。
メジャー通貨の一つで、ドル、ユーロ、ポンドの通貨に比べれば取引高は少ないですが安定した通貨です。
金利収入狙いをしているトレーダーの大部分は豪ドルを購入します。※理由は後述していきます。
下表は各FX会社ごとのスワップ表です。1日辺りの金利は数円違いますが、みんなのFXは安定して高金利を配当してくれます。
長期運用をする場合、デイトレードする口座と分けて取引をしましょう。口座開設はどこの会社も手数料0円、開設までの時間は5分です。
資源国通貨なのでスワップが高い
豪ドルは、資源国通貨、コモディティー通貨と呼ばれます。
実際、オーストラリアの輸出品目ベスト3は石炭(14.2%)、鉄鉱石(8.8%)、金(5.6%)の順で、鉱物資源が全体の約40%を占めます。
そのため経済環境が良く、オーストラリア内の金利は高値を維持しており、スワップ金利も高いという理由になります。
1豪ドル100円~55円の価格がここ10年前後の推移です。55円はリーマンショックの連れ安です。オーストラリアドルは先進国通貨で一番早く回復をしましたし、金融立国ではないため盤石な国力の強さを持っています。
景気が良いため政策金利は高金利を長年維持しており、今後も利上げが見込まれます。
日本の普通預金の金利は0.02%です。これと比較して豪ドルは2%で日本より100倍金利が高いのは魅力的ですよね。
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キャリートレードの影響でスワップも変動
キャリートレードとは、金利の安い通貨を借りて、高金利を運用して金利差収入を稼ぐ方法を言います。
このターゲットになったのが豪ドルで、2001年から2005年までに対米ドルで57%上昇しました。
サブプライム問題が本格化した2007年夏以降世界各国の中央銀行が利下げを実施しオーストラリアも例外ではありませんでした。
政策金利の推移と豪ドルのスワップが2008年度には7.25%あった政策金利も2014年11月には2%に下がっています。
以前に比べて魅力は少なくなりましたが、安全な通貨として信頼性が高いのです。
南アフリカランドの5.75%やトルコリラ8.25%は、金利が高くてもカントリーリスクもあり、金利を高くしないと自国通貨を維持できないという事情もあります。
金利があまりにも高い通貨はインフレ率も高く、通貨の価値が下がり、結果為替差損でスワップ金利よりマイナスになってしまう可能性があります。
リスクを考えて、豪ドルと他の高金利通貨とを併用してリスク分散をするのも一つの方法です。